F5 Networks 3・DNSに関する資料

前々からレイアウトや拡張の面で気になっていたF5Networksの製品なんですがこの製品に関する詳しい情報があまりにも皆無だったので丁度、手に入れた機会に個人的な資料として書き記しています。
まあ、本来ネットワーク機器として販売されていたみたいですので内部の詳細情報が無いのも当然と言えば当然かもしれませんが・・・。


作成日:2008.6.11
更新日:2008.7.22
----------------------------------------------------------------------
2008.7.22 - ・TX2000でのインストール方法を追加。
2008.6.19 - ・構成の変更と、USBに関する内容を追加。
----------------------------------------------------------------------

概観
■外観(正面)


下はフロントドアを開けたところです。



60mmファンが2台設置されていてベイは3.5と5インチがそれぞれ1スロットずつあります。
スイッチ類はリセットスイッチと電源スイッチ(AT仕様)、それとKB-LKというおそらくキーボード操作の禁止だと思いますがこのON-OFFスイッチが付いています。

■外観(背面)


背面には拡張スロットが6つになっていますがPCIは右側の3つのみで左側は拡張用ではありません。

■内部


3・DNSは電源がAT仕様なので現在のATX仕様の電源を換装する場合はATX→AT変換コネクタを付ける必要があります。

ページのトップへ

メインボードの仕様
■メインボード(組み込み用のシングルボード)


このボードはmacrotekという会社のMSPC-6880という製品でISAとPCIバスに挿して使うシングルボードになります。
残念ながらこのボードを作っていた会社へのリンクは切れていたのでBIOSやデータシートなどの類はもう入手できませんがとりあえずキャッシュで簡単な仕様だけ見つけれたのでそれを参考にまとめたものを一覧にしておきます。

[MSPC-6880の仕様]
CPU ・Pentium II/III CPU on SLOT1
・FSB100MHz
メモリ ・SDRAM/EDO 168-pin DIMM x 3
・ECCサポート
・容量(8MB,16MB,32MB,64MB,128MB,256MB)
BIOS AWARD PCI BIOS
チップセット Intel 440BX AGP
スロット PCI×3
I/O [Winbond 83977TF_AW]
・FDD Port(up to 2.88M) x 1
・IDE Port x 2
・Serial Ports x 2
・EPP/ECP Parallel Port x 1
・IrDA TX/RX Header
・Universal Serial Bus (USB)
・PS/2 Mouse
・PS/2 Keyboard
背面ポート ・VGA x 1
・Serial Ports x 1
・PS/2 Mouse x 1
・PS/2 Keyboard x 1

これ以外はブラケットにて対応
ハードウェアモニタ Winbond 83781D
(mbmonでの測定確認済み)
※CPU温度のみ測定不可
VGA ・ATI 3D Rage Pro AGP x2(オンボード)
・4MB
サイズ 11.3" x 4.8" (340mm x 122mm)

ページのトップへ

オンボード上のUSBのピン配列
通常、オンボード上のUSBは9ピンのヘッダーピンになっていておそらく向きを間違えないための処置なんだろうと思いますがそこへ接続するようになっています。ところが、このボードには10ピンがありUSBブラケットのコネクタを逆に接続してしまうと大変なことになってしまいます。
そこでテスターを片手に配列を確認したのが下記になります。


一応、配列は規格通りに並んでいることを前提に+と-を確認し、バスパワー駆動のUSB機器を接続して試していますので大丈夫だと思います。
ちなみに5番と10番は空白になっていますがGNDと接続されているみたいです。
また、市販のUSBブラケットで10ピンコネクタになっているものを接続する場合はおそらく10番ピンが潰れていると思いますのでコネクタがバラバラになっているものを使うかコネクタを付け替える必要があるかと思います。
ページのトップへ

FreeBSD環境での制限事項など
メインボードの情報があまりにも少ないため今のところ解決方法が全くない状況ですが、今のところオンボード上のIDEコネクタにHDDを繋ぐとBIOS起動時のデバイス認識で止まってしまいます。
この解決策としてはIDE拡張ボーを使って起動するというのがありますが、拡張ボードによっては起動できないものがあるみたいな感じです。
とりあえずかなり少ないですが手元のあったカードを試して確認できたものと出来なかったものを下記に記載します。

■■■ 起動できた拡張ボード ■■■
・Promise FastTRAK TX2000(RAID)

■■■ 起動できなかった拡張ボード ■■■
・Promise FastTRAK S150 TX2plus(RAID)
(CD-ROMのブート時によく分からないデータが画面上に表示されて起動できませんでした)


※どうもアレイを構築したらCD-ROMからのブートが出来なくなるようなのでRAIDカードを拡張として使うのは難しい感じ
ページのトップへ

TX2000でのインストール手順
TX2000+HDD1台の構成でFreeBSDをインストールする手順。

1.[DEL]キーでBIOS設定画面を開いて[BIOS FEATURED SETUP]
  の"Boot Sequence"を「CDROM」から起動するように変更して再起動。

2.この時点ではTX2000のBIOS起動時にアレイは構築しないので
  [ESC]キーを押してスキップする。

3.CD-ROMからブート出来るので通常のインストール作業を行って
  終わったら再起動。

4.TX2000のBIOS起動時に[Ctrl+F]キーでTX2000の設定画面を開いて
  [Define Array......[3]]を選択してアレイを構築し、再起動。
  (このときの"RAID Mode"はHDDが1台なので「Span」を指定)

5.[DEL]キーでBIOS設定画面を開いて[BIOS FEATURED SETUP]
  の"Boot Sequence"を「SCSI]に変更して再起動。

6.あとは問題なくFreeBSDが起動すれば終わり。
ページのトップへ