Cacti 0.8.7i のグラフに日本語を表示させる

基本的にCactiで使われているRRDToolは、バージョンが1.2以降であれば日本語などのマルチバイトを表示できるようになっていますので、フォントを指定の場所に置くだけで可能になります。
もしかしたら、GNOMEなどのデスクトップ環境を導入していてそこで日本語を表示できるようにしているような場合であれば、グラフが日本語表示できているかもしれません。
一応、ここではそれ以外での環境においてグラフに日本語を表示する手順を記載しています。

作成日:2012.02.12
更新日:2012.02.12

前提条件
これを行ったときの構成になります。
■環境
  ・FreeBSD 7.x
  ・RRDTool 1.4.5
  ・MySQL 5.1.54
  ・Cacti 0.8.7i(PHPスクリプト)
■文字コード
  ・Cacti:UTF-8(デフォルト)
  ・MySQL:UTF-8

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インストール

まず、日本語を表示するためにはフォントをどこからか用意しないといけないのですが、これはネット上で検索すれば色々と見つかると思います。
ここでは、Y.Oz Voxから提供されている「ゴシック&明朝 MoboGothic / MogaGothic / MogaMincho TTCパック」のMoboGothicを使用します。
ちなみに、ファイルはおすすめフォントの一番下にありますが、圧縮形式が7-Zipとなっているので自己解凍形式をダウンロードして解凍するのが便利かと思います。
解凍後はMoboGothicである「mobog.ttc」をFTPやSCPクライアントを使って「/usr/local/lib/X11/fonts/」へコピーします。

尚、tar.gz形式にしたものを再配布と言う形でこちらに置いておきますのでこれをダウンロードして使う場合は以下のような感じになります。
(色分け:入力値コマンドラインコメント)
■フォントをダウンロードする
# cd /tmp
# wget 'http://local.lipwood.com/_download/fonts/MoboMoga.tar.gz'
--2012-02-10 22:35:53--  http://local.lipwood.com/_download/fonts/MoboMoga.tar.gz
Resolving local.lipwood.com (local.lipwood.com)... 116.58.186.57
Connecting to local.lipwood.com (local.lipwood.com)|116.58.186.57|:80... connected.
HTTP request sent, awaiting response... 200 OK
Length: 21105593 (20M) [application/x-gzip]
Saving to: `MoboMoga.tar.gz'

100%[==================================================>] 21,105,593  3.75M/s   in 5.4s    

2012-02-10 22:35:58 (3.75 MB/s) - `MoboMoga.tar.gz' saved [21105593/21105593]


■ダウンロードした圧縮ファイルを解凍
# tar -xzf ./MoboMoga.tar.gz

■指定のディレクトリへコピー
# mv ./MoboMoga/mobog.ttc /usr/local/lib/X11/fonts/
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動作確認
フォントを「/usr/local/lib/X11/fonts/」へコピーした後はグラフの日本語が表示できているか確認してみます。

フォントが入っていないときは下のように日本語が文字化けしてしまっていますが、

コピーすると以下のように日本語がちゃんと表示されていると思います。

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補足&メモ
以前はライセンスフリーのフォントとしてさざなみフォントを使っていたのですが小さい文字になるとちょっと見づらいことが判明したので今回はアンチエイリアス表示できるフォントを使っています。
尚、ここで使用および再配布しているフォントは付属のライセンス条項に則った形で行っていますが、実運用で使用する場合などは事前に付属のライセンスを読んだ上で行ってください。
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参考にしたサイト
Y.Oz Vox(フォントの配布サイト)
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