apcupsd+AP9606の設定(SNMP)

AP9606などのネットワークカードを使用するとケーブルで接続出来ない距離にあるUPSとLAN回線を通してapcupsdと通信することが出来るようになります。
AP9606との通信にはSNMPを利用しますので、ここではそれに関する設定を記載しています。

作成日:2008.3.26
更新日:2008.6.26
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2008.6.26 - ・AP9606の設定を追加。
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apcupsd.confの設定
"/usr/local/etc/apcupsd/apcupsd.conf"
(色分け:書換追記コメント)
#
# UPSCABLE <cable>
# 接続しているケーブルの種類を指定します。
#
# [選択可能な値]
# simple | smart | ether | usb |
# 940-0119A | 940-0127A | 940-0128A | 940-0020B |
# 940-0020C | 940-0023A | 940-0024B | 940-0024C |
# 940-1524C | 940-0024G | 940-0095A | 940-0095B |
# 940-0095C | M-04-02-2000
#
# SNMP : ether
# Net(Slave) : ether
#
UPSCABLE ether

# apcupsdを動作させるためには上記のケーブル以外にもUPSの種類(UPSTYPE)とデバイス
# (DEVICE)の定義を行う必要があります。USB接続の場合はDEVICE値は空白にします。
#
# UPSTYPE DEVICE Description
# apcsmart /dev/tty** シリアルケーブルを使ってSmartUPSに接続する場合
# (USB接続を除く)
#
# usb <BLANK> USBケーブルを使ってUPSと接続する場合。DEVICEは空白
# に設定しておきます。
#
# net hostname:port apcupsdのNISサーバを使ってマスターへ接続する場合
# 直接UPSと接続していない場合にはこれを使用します。
#
# snmp hostname:port:vendor:community
# SNMPを使用して接続。vendorには通信する機器のMIBを
# 指定します。指定できる値は"APC","APC_NOTRAP","RFC"
# で、"APC"はpowernet MIB、"APC_NOTRAP"はtrap無効の
# SNMPで、"RFC"はIETFのRFC1628 UPC MIBになります。
# 通常使用されるポート番号は161。通常のコミュニティは
# "private"になります。
#
# dumb /dev/tty** 旧のsimple-signaling接続のための設定
#
# pcnet ipaddr:username:passphrase
# AP9617シリーズでSNMPを使って行うPowerChute ネット
# ワークシャットダウンプロトコルの設定"ipaddr"はUPS
# のネットワークマネージメントカードのIPアドレス。
# usernameとpassphraseはカード側で設定した値を指定。
#
# SNMP : UPSTYPE snmp
# DEVICE <NetworkManagementCard ip>:161:APC:private
# SLAVE : UPSTYPE net
# DEVICE <master nis ip>:<port>
#
UPSTYPE snmp
DEVICE 192.168.11.123:161:APC:public
2つ目と3つ目は固定で4つ目のpublicはコミュニティ名
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apcupsd.confの設定

AP9606での設定はおそらくデフォルトで読み取り出来るようになっていると思うので殆ど必要ないと思いますが、ブラウザ上でAP9606のIPへアクセスして「Network」-「SNMP」で行うことができます。
ここで"Community Name"は名前のとおりコミュニティ名でこれは"apcupsd.conf"内の"DEVICE"パラメータで指定した文字列と同じにしないといけません。
通信相手を特定のPCのみに限定する場合は"NMS IP"に限定するPCのIPを設定しておけば良いと思います。
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