旧バージョンのCactiのデータベースをバックアップします。
shell> mysqldump -l --add-drop-table cacti > mysql.cacti
注: 場合によっては、MySQLのユーザ名とパスワードを"-u"と"-p"フラグを使って指定する必要があります。 尚、このユーザはCactiのデータベースへのアクセス許可を持っている必要があり、無い場合は空のバックアップファイルが作られてしまいますので事前に確認をしておきます。
旧バージョンのCactiのファイルを置いているディレクトリをバックアップします。
(※ここではmvコマンドでディレクトリ名を変更しています)
shell> mv cacti cacti_old
配布されているtar.gz形式の圧縮ファイルを解凍します。
shell> tar xzvf cacti-version.tar.gz
旧バージョンで使っていたCactiのディレクトリと同じ名前に変更します。
shell> mv cacti-version cacti
include/config.php を編集して、MySQLのユーザ名、パスワードおよびデータベースなどCactiに関する設定を行います。
$database_type = "mysql"; $database_default = "cacti"; $database_hostname = "localhost"; $database_username = "cactiuser"; $database_password = "cacti";
旧バージョンのCactiがあるディレクトリから各rrdファイルをコピーします。
shell> cp cacti_old/rra/* cacti/rra/
旧バージョンのCactiがあるディレクトリからスクリプトファイルをコピーします。この時、いくつかのスクリプトは新しいバージョンになったときに更新されます。したがって、利用していたスクリプトが存在するか、または新しくなっている場合には内容の変更によって動作に影響が出ないか確認してください。
shell> cp -u cacti_old/scripts/* cacti/scripts/
旧バージョンのCactiがあるディレクトリからXMLファイルをコピーします。この時、いくつかのXMLファイルは新しいバージョンになったときに更新されます。したがって、利用していたXMLファイルが存在するか、または新しくなっている場合には内容の変更によって動作に影響が出ないか確認してください。
shell> cp -u -R cacti_old/resource/* cacti/resource/
グラフとログを生成するためにCactiのディレクトリのパーミッションを設定します。 このコマンドでは各ディレクトリのパス指定が相対アドレスとなっているためCactiのディレクトリ内から実行するようになります。
shell> chown -R cactiuser rra/ log/
("cactiuser"にはOS上で有効なユーザ名を指定します。尚、ここで指定したユーザはデータ収集にも利用されます)
ブラウザへ移動します:
http://your-server/cacti/
画面上の指示に従ってデータベースを新しいバージョンに更新して作業は終了です。